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2008年03月07日

さらにさらにクラリオンを分析!

まずは業績推移についてみてみましょう。

<業績推移>
04/03 05/03 06/03 07/03(単位:億円)

売上   1689 1783  1841 1810

当期利益  63   51   58  -7

1株利益  22   18   20  -2

ここ数年間の傾向として
売上は微増傾向、前期は減収減益であり当期利益はマイナス。

うーん、まったくよくないですね。

08/03の予想は
会社予想:売上2,330億円、経常利益44億円、当期利益10億円、1株あたり利益は3.5円

当期利益3Qまでで、
経常利益で35億円、純利益9.5億円、前期3Q累積は14億円
売上は3Qまでで,1,848億円(前期3Q1,342億円)

よって、今期の最終的な利益に関しては、10〜12億程度であると単純にして考えるとそうであるが、

ただし、財務上の問題点により損失として落とさなければならない資産があるかもしれないので、下振れするリスクはある。

現に、前期の特別損失は減損、固定資産の除却、環境調査・対策費用である。

「当社保有の土地を自主的に調査しました結果、一部土壌からフッ素が検出され、環境調査・対策費用として14億36百万円、さらに不要となった資産の除却等により、特別損失22億21百万円を計上
(有価証券報告書から抜粋)」

なんてこったい!まだ含み損を抱えてそうな感じや!

<有料銘柄との比較で>

家電業界の中で期待感が高いパナソニックのPER22倍で考慮しても、
当社の純利益は10億円程度なので、比較で見た場合の時価総額は220億円

また、仮説として今期3Q累積で9億円だから、
1年で単純計算すると推定当期利益が12億円あるとするならば、
その22倍としても264億円。

いずれにしても、
現在の時価総額729億円なので、

比較感で見ても評価が高すぎる。

本源的な価値よりも60%高い。
つまり、現在の株価は250円程度だが、実のところ100円が妥当かも。

<日立による完全子会社化の可能性>
日立による完全子会社化(100%取得)により上場廃止ということもありえるかもしれません。
過去6カ月の終値の単純平均値に30%のプレミアをつけると、ざっくりベースで260円。

実際に役員9人のうち日立の社員が5人。日立の支配下にあります。上場の場合は縛りがあり、面倒なので、非上場化ということで時期が来たらTOBをかける。

日立がねらう金額は恐らくは200円〜230円。
買取先は、既存の主要株主であるニューヨーク銀行、ドイツ証券など外資系金融機関だろうな。

<結論>
日立が完全子会社化をするとすれば、
現在の株価はTOBねらいとして非常に妥当な価格である。

しかし、そのような状況が来なければ本源的価値(100円〜150円)まで下落するだろうと思われます。
では、ポイントは日立がいつ完全子会社化をするかによるかもしれません。

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