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2007年10月28日

サイバーエージェントは割安か?

サイバーエージェントについて分析すれば、

1. ネット系でNo.1の広告代理店である。
2. アメブロというネットメディアを開発中である。
3. 有力な子会社および他のネット系の会社の株式を保有している。

という点で、
特に注目するのは3の部分であろうと思われます。

1についてはネット広告業界の成長率が3割程度であるので、
以前ほどのPERがつく要素にならないと思われます。

2についてはトラフィックが多いわりには有力なメディアになっていないので、
除外

3が当社の一番のポイントになる気がします。

今期3/31の中間決算の中で、

営業投資有価証券が78億円
投資有価証券 22億円(うち約8億円が債券)
関係会社株式 53億円
(当社の資産の半分が株式なんですね!)
→ミクシィ売却については20億円(8月に確定)利益がでていますので、
ミクシィ分の資産が減少します。

残りの保有資産の詳細を見てみると(前期の有価証券報告書を参考)、

<有価証券の優良資産>
株式会社アイスタイル 4.8億円  →上場見送り(持ち株比率は8%程度)

<有価証券の懸念的資産>
ジェット証券株式会社 9.9億円  →業界負け組みなので減損?
株式会社プリーバ    1.8億円 →消費者金融なので減損対象

<優良連結子会社>
株式会社シーエー・モバイル →売上100億円の優良企業(時価総額180億円???)
株式会社ECナビ →利益は相応にでてるらしい。
株式会社ネットプライス →変な会社を子会社化しなければまずまず

<精算>
株式会社アメーバブックス →精算
株式会社ストアファクトリー →精算  

具体的に当社の含み益でかんがえた場合、
アイスタイルの上場の可能性とか、優良子会社の上場とかであると思われますが、
今ベンチャー企業が上場するのは厳しいので、しばらくは塩漬けになるのではないかと
思われます。

それを考えれば、当社の利益が急成長する理由というのは、
実はモバイル広告業界が急成長することになるが、
目下それは時期早尚である(ただし、3年後は成長分野になると思われます)。
あとは、機関投資家が興味を持つ時期がいつぐらいになるかという点でしょうが、
サブプライムの問題で直近のところは期待薄であるかもしれません。

また、個人的な見解ですが、
SEOしかできないフルスピードの時価総額が426億円、
ネット系No.1の広告代理店で、優良なモバイル会社を子会社に持ち、かつ
比較的に安定的な収益エンジンがある当社が481億円というのは非常にいびつであると
思え、割安でないかなといえる状況である(CAモバイルが化けたらすごい)。

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